
【6月24日】
新潟の巻(まき)というところで公演会場は、「ホタルの館」、ちょうど今はホタルが飛びかう時期だそうだ。
去年もおととしも山口県内を6月に回りながら、いつも入れちがいでホタルを見のがしていた。
よっしゃ、ようやく念願のホタルの乱舞かと思った……が公演の時間とホタルが飛ぶ時間がちょうど重なった。
バッチリ重なった。
公演後「ホタルの館」からの帰り道、車の中から暗闇を見つめながら、やっぱり自分の金を使って行かなきゃだめだよな。
ホーホー、ホータル来い。
【6月23日】
2羽のアゲハのサナギがいっぺんにチョウになった。これで今年6羽目だ。
そのうちの2羽はサナギから出たばっかりの時に下に落ちてしまい羽が十分に広がらず飛べないで死んだ。
サナギから出ると足をふんばって重力にまかせて羽を下へとゆっくり広げあとは呼吸しながらそれを横に広げていく。
出てから10分もたたずにチョウの形になる。しばらくそのまま羽をゆっくり広げたり閉じたりしている。
それは見事なものです。
我が家にはあと4つのサナギと10匹の幼虫がいる。
【6月21日】
実に10数年ぶりに寄席に行った。新宿の末広です。あいかわらずの雰囲気の中であいかわらずの芸だ。
ここにすわっていると、テキトーに生きることがいかに大切か、いかにむずかしいかがわかる。一生懸命な芸なんて見たくないよね。
テレビと比べたらすきまだらけの時間と空間だし、それがいい。
トリは柳家小三治。その日出演していた小沢昭一のことをぼけてきたと言い、昔、いっしょにやっている句会で小沢昭一が作ったすばらしい句を紹介するという段になって言葉につまり……(ボケたのはお前だろう)とつっこみを入れたくなるくらい、本当に長い間言葉が出なくて、客も笑い出した。この長い間が実によかったのです。
本当に忘れたのをつくろいもせず、ト中から意図的に間をのばして笑をとった人だと、さすがだなあと感心したのでした。
終演後、いっしょにいった新堂君にそのことを話したら、彼曰く、きっとはじめからそのつもりでしゃべったのだろうと、あれはいつもの小三治の間ですよとのこと。う〜ん、スゴイの一言です。だって本当に忘れたように見えたんですよ。
いずれにせよよかったです。噺は「あくび指南」
私はあと何回、高座の上の小三治を生で聞く機会があるんだろうか。